目次
広報とは?
みなさんは「広報」という言葉を説明できますか?
広報はPR(パブリック・リレーションズ)とも呼ばれ、企業や団体が情報の「発信」「公聴」などを軸に、メディアなどを通して社会とコミュニケーションを取り、良好な関係(リレーション)を築くことを目的とした活動です。
広報・PRに代表されるコミュニケーション活動は、結果的に企業の取り組みやサービスの認知度向上・ブランディングにもつながると考えられています。
広報・PRを行う方法とは?
広報・PRを行う方法として、大きく分けて、
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プレスリリース・SNS
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ウェブサイト・イベント
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ニュースレター・スポンサー
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記者会見・セミナー
と、以上の4つの手段があります。これらについて、順を追って解説していきます。
プレスリリース・SNS
プレスリリース
メディアに対して情報の提供・告知・発表をおこなう独特の形式のビジネスレターです。
- 制作に必要なのは1枚の紙とペンだけあり、必要な制作費用もファックスやメール・郵便の通信費のみと非常に手安く抑えられるのが特徴である。
- プレスリリースはテレビや新聞に取り上げられるので、掲載されると数千万円・数億円の広告費用を支払った場合と同じ効果が発生と考えられている。
過去にこちらのVEHO PR BOXでもプレスリリースに関する説明記事を執筆していますので、是非ご確認ください。
プレスリリースとは
SNS
ツイッター、Facebook、Instagramなど様々な媒体があるのはご周知の通りです。
一般的には日常で起きた出来事を発信するツールとして使われますが、それとは別に、企業としてアカウントを作り新製品・新サービス(以下、新商品)の発表などを配信することで、広報・PRの役割を担うことができます。
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フォロワーを増やしたりバズらせる(注目を集めたり大きく拡散されること)ための過程は難しいものがありますが、これらは広告を除けば無料で始められるので、進出の難易度はそう高くないといえるでしょう。
ウェブサイト・イベント
ウェブサイト
ほとんどの有名企業は自身のホームページ(HP)を持っており、そこで新商品の発表・社外報公開・キャンペーン告知などの活動を行っています。
例えば、コカコーラ・ジャパンのHPではアクセスするだけで直近のキャンペーン・商品一覧・CM動画などを確認できるようになっています。
ウェブサイトを活用する場合には多かれ少なかれ時間的・金銭的な運用コストが掛かりますが、固定ファンが生まれ特定の企業を調べるまでになれば、ウェブサイトは一大の広告・PRプラットフォームになることでしょう。
イベント
企業イベント・ミーティング・フォーラム・展示会などの場で商品を発表・公開する形です。
大勢の人が集まりイベントには”信頼度”も付随するので、効率的に企業や製品をアピールすることに成功するでしょう。
出展する場合には、イベントの運営団体と話し合ったり、場合によっては参加料金を払わなければなりません。
ニュースレター・スポンサー
ニュースレター
- 既出の情報の記載も可能で、社会状況や流行、または季節や記念日、伝統的イベントなどに合わせた、メディアや記者がその時どきに求めるような情報をまとめ、提供する資料です。
- 定期的に情報発信をすることで、継続的な関係構築を保つことも期待できます。
プレスリリースとはやや異なり、既出の情報を活用しながら社会に広報・PRを行えるのが特徴的でしょう。
スポンサー
団体・個人・イベント・各種番組などに協賛金を出し「広告主」として名前を載せてもらうことで広報・PRを行います。
スポンサーになることができれば、イベントの資料・会場などで企業のロゴが映し出されたりするため認知に繋がります。
「〇〇(企業名)presents 第☓回ラーメン大食い王決定戦」などイベントのタイトルに名前が乗ることがありますが、これもスポンサーという広報・PR活動の一環と言えますね。
スポンサーに名乗り出たい団体などが有名であればあるほど、スポンサー料金は高くなる傾向があるため、膨大な人の目にかかる場所でスポンサーになることはそう簡単なものではないでしょうが、もしスポンサーになれば広報効果は大きなものがあるでしょう。
記者発表会・セミナー
記者発表会
- 記者発表会とは、企業や団体があらゆるメディア記者を誘致して、新サービスや企業体制の変更など、伝えたい情報を発表するPRイベントです。
- 会場のセッティングや記者の誘致などの準備が必要になるため、他の手法に比べると長期間の準備期間や費用を要します。
こちらも過去に解説記事を作成してあるので、是非ご確認ください。
記者発表会の方法・効果
セミナー
経営者やビジネスパーソン向けのセミナー・講演会などで商品を紹介する方法です。
例えば、「マーケティング戦略の講演会にてマーケティングツールアプリを紹介する」といった具合ですね。
参加者は商品を紹介されることを目的としていないので完全なコンバージョンは望めないかも知れませんが、多かれ少なかれ認知には繋がるかもしれません。
広報・PRの活動の流れ
広報・PRの活動の流れは、大きく以下の4つに分かれています。
①公聴
「公聴」は社会のニーズを知ることがメインとなるフェーズです。
具体的には、経済動向・流行・地域参加・広報計画・業界動向・顧客ヒアリング・会社や工場の見学・調査、などが主な活動となります。
②発信
「発信」のフェーズでは、自社の活動を知ってもらうための活動を行います。
具体的には、プレスリリース配信・記者会見・ウェブサイト・ニュースレター・SNS・セミナー・イベント・スポンサー、などが主な手段となります。
上記でお話した広報手段の数々は、この「発信」のフェーズに当たるというわけですね。
③資産化
「発信」された広報・PRの情報は、アナログ・デジタルの形で蓄積され、広報・PRの実績が資産となっていきます。
具体的には、ウェブサイト・営業資料・販促資料・会社説明・ファクトブック・代理店資料・社内報・インターネット検索の対応(SEOなど)がそれにあたります。
広報・PR情報を発信するだけでなく、見える形で実績を蓄積させ、資産化させていきましょう。
④活用・評価
最後のフェーズとして、広報・PRの資産を活用して、適切に知ってもらうための機会作りを行います。
これには、求人サイトへの掲載・社内共有・営業時の使用・SNSでの発信・バックリンク活用・面接時に渡す・ニュースレター化・メール署名化・ステークホルダーへの資料化、などが当てはまります。
さて、以上をまとめると、このような全体像になります。


広報・PRの効果は?
広報・PRでは上記の流れを経て、以下のような効果が見込めると考えられています。
企業・団体の知名度向上
広報・PRを積み重ねることで、業界内にとどまらず社会的にも名が広まっていき、結果的に企業・団体が向上していきます。
商品や取り組みの認知度向上
企業・団体の知名度が向上すれば、それに伴って取り扱っている商品や取り組みの認知が広がっていきます。
企業・団体への信頼度向上
認知度が高ければ高いほど、人は信頼感を寄せやすくなるもの。
見ず知らずの商品よりも、見覚えのある商品のほうが安心して購入できますよね?
広報はその心理行動をサポートするのです。企業・団体・商品・取り組みが有名になればなるほど、様々な要素からのコンバージョン向上が見込めるでしょう。
これら以外の効果としては、
- 社内ロイヤリティの拡大
- 営業や自社メディア作成のツール化
などが見込めると考えられています。積極的に広報・PRを行って、大きな効果を得ることに挑戦してみましょう!!
まとめ
いかがでしたか?
ひとくちに「広報」とは言うものの、様々な要素・方法・流れ・効果があることがお分かりいただけたと思います。
様々な面から見ても、広報に力を入れておいて損はないと断言できます。
是非、あなたに合った広報を見つけ行動に移してみてはいかがでしょうか。