プレスリリースとは、メディアに対して情報の提供・告知・発表をおこなう独特の形式のビジネスレターです。企業が記事をメディアに発信し、各メディアが情報に社会的な価値があると判断された場合、テレビや新聞、webニュースなどを媒体に情報が世の中へ発信される仕組みになっています。
この記事では、プレスリリースの仕組みや配信方法、配信することで得られる効果についてご紹介します。
目次
プレスリリースとは
プレスリリースとは、メディアに対して情報の提供・告知・発表をおこなう独特の形式のビジネスレターです。
制作に必要なのは1枚の紙とペンだけです。また、必要な制作費用もファックスやメール・郵便の通信費のみ、と非常に手安く抑えられます。プレスリリースがテレビや新聞に取り上げられると、数千万円・数億円の広告費用を支払った場合と同じ効果が期待できます。ただし、メディアが有益な情報であると判断しない限り、記事は掲載されません。
メディアに記事が取り上げられれば、「小さな費用で大きな効果」が得られる。それがプレスリリースを活用する大きな利点であると考えているのです。
プレスリリースの配信方法
配信までの流れ
①メール・ファックス・代理店・ファックスなどを用いて、企業や団体はサービスや取り組みなどの情報をメディアに発信。
②各メディアが情報に社会的な価値があるかどうかを判断。
③価値があると判断された場合、テレビや新聞、webニュースなどを媒体に情報が世の中へ発信される。
プレスリリースをメディアに発信する方法
プレスリリースをメディアに送るプロセスは大きく分けて2つあります。
1つは企業が直接メディアへ送る方法。そしてもう1つはプレスリリース配信の代理店を通す方法です。
直接メディアへ送る場合
まずメディアへ直接プレスリリースを送付する方法ですが、これはシンプルなプロセスです。
まず企業が自身でプレスリリースを作成し、各メディアへ送付すること。
簡単そうに見えますが、プレスリリースは送ればいいというものではなく、記事として掲載されなければ全く意味がありません。プレスリリースは記者が価値を感じたら、記事として載るからです。
そのためには、上手くプレスリリースを作成したり、適切なメディアリストを作成したり、時間をかけてメディアとの関係を構築することが重要です。普段からいいネタを提供していたり、特ダネを提供したり、何回も記事にしてもらっていると、記事に載りやすくなるのはメディアとの関係が築けているからです。
プレスリリースの配信代理店を通す場合
これは代理店がプレスリリースの配信を一手に請け負ってくれる方法です。
配信のみならず、原稿の作成を代行してくれる代理店もあります。企業が自身で作成、または代理店が記事に載りやすいプレスリリースを作成してくれて、代理店が自社のメディアリストを用いて、適切なメディアへ配信してくれます。
「プレスリリースを配信したいけど、そんなに手間や時間はかけられないよ」という方は、プレスリリースの作成から配信後のメディア掲載調査までの一気通貫したサービスである、プレスリリース配信サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
VEHO PRESSでは、ベトナム語ネイティブスタッフや現地メディアに精通しているスタッフが在籍しておりますので、効果的にプレスリリースを配信することができます。
プレスリリースを配信して得られる4つの効果
ここまでプレスリリースの概要について説明しましたが、記事を配信する効果は何なのでしょうか。それでは、プレスリリースが持つ4つの効果をご紹介しましょう。

効果その1「マーケティング効果」

「マーケティング効果」は言わずと知れた、プレスリリースにおけるプロモーション効果です。
プレスリリースが新聞・テレビなどのメディアに採用され、露出する機会が多くなれば、当然商品や企業に注目が集まることになります。
昨今、現代人の新聞離れは度々トピックになっています。しかし、それでも新聞を購買する人はまだまだ多いのが現状です。
日本ABC協会がまとめた2019年上期(1~6月)の平均販売部数によると読売新聞が809万9445部(前年同期比4.9%減)、朝日新聞が557万9398部(同6.3%減)、毎日新聞が243万5647部(同13.8%減)、日経新聞が233万3087部(同4.2%)、産経新聞が138万7011部(同7.7%減)。
どの新聞も販売部数は減少傾向にはありますが、それでも各新聞すべてに掲載されれば、合計で約1980万人(世帯購読ならそれ以上)に商品・サービス・企業などを認知させられる効果を持つ、というのは大きな魅力に違いありません。
もしそれがネット媒体などにも掲載されれば、新聞を購買していない人などを含め、さらにプレスリリースを目にする人が増えることになります。
プレスリリースを通じ、莫大なマーケティング効果の発生が現実のものとなることでしょう。
効果その2「組織活性化効果」
なかなか聞き慣れない言葉だと思いますが、簡単に言えば「チームを活性化させる」効果といった感じです。
例えば、自分の会社のプレスリリースがニュースに取り上げられると「ウチの会社がみんなから注目されている!!」と士気が高まりますよね。
単純に社長が会議などのシーンで「我々の会社は注目されているのだ!!」といったところで、得に響くこともないでしょう。
プレスリリースを通じ新聞・メディアという社会的に名声のある場で会社が紹介されることで、「この会社(商品・サービス)にプライドを持って頑張ろう!!」という社内活性化効果が得られるのです。
効果その3「財務効果」
「財務」とはいったものの、実はファイナンスとは違う分野で効果が発揮されます。
この効果は、プレスリリースがメディアに取り上げられることで金融機関の信頼度がアップすることを意味します。
上場企業であれば、もちろん株にも影響します。
「プレスリリースで知ったA社、かなり面白そうだな」
「B社、またサービス出したのか!これは信頼できる!!」
などなど、プレスリリースは株主・投資家に良い印象を残せます。株価の上昇も期待できるため、資金繰りに大きな好影響を及ぼすことは間違いありません。
また、金融機関から借金する形で資金繰りを行う際、その企業が「財務効果」によって社会的に信頼され認知されていれば、金融機関も安心し喜んで手を貸しやすくなるでしょう。
効果その4「リクルート効果」
「リクルート効果」は、プレスリリースがメディアに取り上げられ企業の社会認知が増えることで入社希望者が増え、より優れた社員の採用に繋がるというものです。
毎年「学生が就職したい企業ランキング」に名を連ねるのは、どのようなメディアでも話題を集める企業ばかりですよね。
そのような会社は、
「新商品○○販売!!」「○○地区で新サービス開始へ」「○○社の企業情報を開示」
などなど、様々な情報をプレスリリースを通じて世間にアピールしています。
”よく名前を聞く企業”は学生にとっても安心感があり、就職したいと思う大きな動機の一つになっているのです。
プレスリリースを公開することで、さらに企業を良好にするサイクルで大きな効果を与えているわけですね。
まとめ
プレスリリースは、広告とはかなり異なる配信方法ですが、第三者からの情報発信という特性ゆえの副次的効果も得ることができます。
プレスリリースの書き方について詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。記事がメディアに掲載されるために、重要なポイントをご紹介しています。
メディアに掲載されるプレスリリースの書き方