IR(Investor Relations:インベスター・リレーションズ)とは、企業がその投資家や株主に対して、経営方針や業績などの情報を発信する活動のことを指します。この記事では、IR、PRの違いについて説明します。
IRとは
IR(インベスター・リレーションズ)とは、一般に企業がその投資家や株主に対して、経営方針や業績などの情報を発信する活動のことです。有価証券報告書や財務諸表、配当金や将来のリスクなどの情報を公開します。
投資家や株主は、この情報をもとに企業に対して投資判断や経営状況に対する意見を発信します。このように、IRは企業と投資家、株主が互いに考え方や意見を交換するもので、より良い関係を構築するためには欠かせないものです。
IR活動を行うメリット・デメリット
〇企業のメリット
・企業イメージが上がる
・投資家が増える
〇企業のデメリット
・経営状況が思わしくない場合は、企業イメージが下がる
・しっかり情報開示しようとすると時間がかかる
〇投資家のメリット
・企業の経営情報をより正確に知れる
・投資判断がしやすい
IR活動を積極的に行っている企業は、投資家が企業の経営情報をより正確に理解しやすくなり、信頼性が高まります。投資家に対して真摯な対応をしている企業となり、イメージが良くなるというメリットもあります。デメリットもありますが、それよりもメリットの方が大きいのではないのでしょうか。したがって、企業・投資家双方にとってIR活動は良い影響をもたらします。
PRとは
PR(パブリック リレーションズ)は、主に企業や団体が情報の「発信」「公聴」などを軸に、メディアなどを通して社会とコミュニケーションを取り、良好な 関係を築くことを目的とした活動です。正式には、PRはプロモーションの意味ではありません。
日本パブリックリレーションズ協会によると、
パブリックリレーションズ(Public Relations)は20世紀初頭からアメリカで発展した、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団・社会)との望ましい関係をつくり出すための考え方および行動のあり方である。
参考:日本パブリックリレーションズ協会 パブリックリレーションズとは
しかし、現在ではPR=広報の意味で使われることも多く、PRが宣伝の意味を持つことは多くあります。
東南アジアにPRをしたいという方は、ベトナム、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピンの4000を超えるメディアに配信が可能なプレスリリース配信サービスを利用してみてはいかがでしょうか。DAISEI VEHO WORKSでは、記事作成、各言語への配信、その他アジアでの広報相談も承っております。
IRとPRの違い
PRとIRの違いは大きく分けて2つあります。
・情報の発信先
・情報の内容
・情報の発信先
まず、情報の発信先が異なります。IRは投資家・株主に対して情報を発信します。一方、PRは企業が世の中に広めます。
・情報の内容
情報の内容も異なります。IRは経営方針や活動実績を広めるのに対し、PRは開発内容や新サービスを世の中に広めます。

まとめ
IR:一般に企業がその投資家や株主に対して、経営方針や業績などの情報を発信する活動
PR:メディアなどを通して社会とコミュニケーションを取り、良好な 関係を築くことを目的とした活動
似たような語句ですが、それぞれの意味を理解ししっかり使い分けましょう。