ベトナム・ライフスタイル

ベトナム・ダナン発 7BridgesのCOOにインタビュー クラフトビール製造業者の秘密に迫る!

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今回は、久々の企業インタビューです!

ダナンのクラフトビール会社でインターンをしているHirotaくんとハノイの日本人コミュニティーで知り合いました。

Hirotaくんがインターンしている7Bridgesのことを詳しく話を聞いてると超かっこいい。

「せっかくなのでインタビューを!」

と依頼すると快くオッケーをいただきCEO・Stanley BootsさんとCOO・牛見さおりさんにインタビューをさせていただきました。

 

(左)COO・牛見さおりさん
(中央)CEO・Stanley Bootsさん
(右)インターン生・Hirotaさん

7Bridgesについて

7Bridgesはダナン発祥のクラフトビール製造会社で、現在ホーチミン、ハノイ、ホイアンにも拡大しています。2017年に設立された7Bridgesですが、現在ダナンにタップルームをオープンしており、その自信を持った味で多くの人を魅了しています。また、ビールの味はもちろんですが、社会貢献的な活動は現在大きな注目を集めているベンチャー企業です。

 

 

牛見さんの7Bridges・COOに至るまでの経緯をお聞かせください

違和感を覚えたJICA時代

牛見さん:私は2006年から2017年までずっとJICAに勤めていました。

2006年からホーチミンの下水処理と高速道路などの円借款のプロジェクトを担当しており、

2014年からは国営企業の改革プロジェクトに参加し国営企業の民営化に尽力していました。

そんな中で、私は少し違和感を覚えたのです。

初めは純粋に、貧しい国の人たちの役に立ちたい、と思っていたのですが、本当に必要な所になかなか支援は届かず、歯がゆい思いをすることが多かったです。

国と国同士の支援協力ではやはり対象となるプロジェクトはどうしても政治的な影響を受ける場合が多いので、理想と現実のギャップに苦しみました。

政府の開発援助ではなかなか見過ごされてしまいがちな、本当に支援を必要としている人たちに、何か解決をもたらすことが出来れば、そう考えるようになりました。

そして、自分のビジネスがあれば、その中で社会的な弱者をサポートしていくこともできるはずだ、と思い、ビジネスの世界に興味を持ち始めました。

 

静かに暮らそうと思いオーストラリアへ

牛見さん:兼ねてから中学の同級生がオーストラリアで和食屋を営んでいました。

ビジネスに関心を持ちだしたタイミングで、その友達から、経営権を買ってくれる人がいないだろうか、と相談を持ち掛けられました。

やるなら今しかない、と思い、オーストラリアの和食屋さんを引き継ぐことを決めました。

ここで、やっと自分のやりたかったことを形にできると思いました。

オーストラリアで和食屋を経営し、ストリートチルドレンや社会的に弱い立場にある人たちを雇用して、技術を身に着けてもらい、社会的な独立を支援する、そんな社会企業に憧れ、オーストラリアでの企業を目指し、準備を始めました。

 

待てど暮らせど...

牛見さん:やっと夢を形にできる。そう思い、送金も完了し弁護士も雇用し、現地に3,4回足を運んで、ビザも申し込みました。

さあ、あとはビザの承認をもらって現地に行くだけでした。

でも、待てど暮らせどビザは承認されないまま、数ヶ月が経ちました。

 

ベトナムでビール会社を手伝うことに

牛見さん:ビザを待っている間に、知り合いから、彼がダナンのクラフトビール会社に投資をしていて、その会社はとても面白い取り組みをしていると聞きました。

そして、立ち上げたばかりなので、人材もいない、と聞いたのので、ビザを待つ間手伝ってもいいかな、と思い、創設者を紹介してもらう事にしました。

当時、従業員は2人しかいませんでしたが、、ビールを通じて社会貢献や環境保全を推進するという強い理念を持って働いていると聞いて、とても感銘を受けました。

初めは3ヶ月くらいのお手伝いのつもりだったのですが、

ベトナムに来て2週間、急にオーストラリアの首相が、私が申請していたビザを廃止すると発表したのです。。

衝撃でした。

そして、私のオーストラリア行きの夢は無くなってしまいました。

でも仕方がない。もうここで頑張るしかない。

そう思いました。

 

 素敵な店内

 

7Bridgesは初め一人でした

牛見さん:私がクラフトビール会社に参加してから、オリジナルのメンバーだった二人は辞めてしまって、初めは創設と私、1-2名のベトナム人スタッフで会社を運営していました。

ずっとJICAでお役所仕事だった私が生まれて初めて営業したんですけど、あっという間にお客様が増えました。営業の仕事は楽しく、奥が深く、勉強になる事ばかりで、自分に向いているなと思いました。

初めはずっと営業で、「うちのビールをおいてください。」とほぼ飛び込みで行くわけですが、思う以上に興味を持ってくださる方が多く、

楽しかったですね。

最初の一年でスタッフを40人抱え、ダナンには4階建てのタップルームもオープンして、工場もできました。

また、ダナンのほとんどの五つ星ホテルにもお客さんになってもらえました。

ここから7Bridgesは徐々に大きくなっていきました。

 

 

7Bridgesのお名前の由来を聞かせてください

牛見さん:7Bridgesはもともとダナン発祥のクラフトビール会社です。

ダナンはすごく特徴的な地形をしています。街の真ん中には大きな川が流れ、9つのもの橋がかかっているんですよ。

ダナンの象徴「橋」と、我々は社会をつなぐ「架け橋」になるんだという思い。

この二つを掛け合わせて"Bridges”を採用しました。

"7”は一番好きだったから使いました笑

 

ハノイのバーの外観

 

現在に至るまでに苦労されたことを教えてください

工場の一角を借りてビールの製造に励んだ駆け出し時代

牛見さん:これは現在も言えることなのですが、限られた資金の中での徹底した品質管理です。

7Bridges設立当初は、ローカルのビール工場の一角を借りてビールを製造していました。

ベトナムのローカルの工場の衛生環境は悪く、従業員は工場内でタバコをスパスパ吸って、溝で用を足したり…。

また、タンクの数が足りなくなったからと、我々のビールを別の場所に移されて、その間にビールが酸化したりと。

とにかく苦労しかなかったです!!

 

限られた資金の中での工場作り

牛見さん:そんなこんなで自分たちの工場を持とうと思ったのですが、限られた資金の中で設備を整えるのにはとても苦労しました。

こんなシステムが欲しい!と思ってもやっぱり難しいものです。

本場のドイツや、アメリカから機材を輸入しようともしても何千万、何億とかかってしまいます。。

だから、ダナンの工業では苦肉の策から生まれた手作りの機械が沢山あるんですよ。

現在、7Brigesでは環境に考慮して、ビール瓶を再利用して使っています。

簡単そうに思えますが、瓶の中にはビールの飲み残しがが入っていたり、タバコの吸い殻が入っていたりと、クリーニングが大変なんです。

まずは、汚れが激しく捨てるもの、洗って使えるものを眼で一本一本見て選別します。ただ、大きなウォッシングマシーンを買うことはは簡単にできないので、ベトナムローカルの溶接業者さんに依頼して、専用の「機械」を作ってもらいました。

どうしたかっていうと、高速回転のドリルの先にスポンジやたわしをつけて作ったんです!

ラベルも金たわしでこすって剥がしてるんです。

出荷するときだって、実は瓶一本一本に手作業でラベルを貼ってるんです。

大変でしょ?笑

 

徹底した品質管理

牛見さん:ビールは生き物なので、品質管理をきちんとしてあげないと、すぐにバクテリアが増殖したり、酸化したりと大変なんです。

ビールの品質管理面で一番苦労したのは、ビールのディストリビューションです。

日本だと冷蔵輸送は当たり前だと思います。

でもベトナムには冷蔵輸送のインフラがまだ整ってないんです。

必死で探しました。

今では、日系の運送会社さんにお願いしています。 

 

ハノイのバーに並ぶビールたち

  

ここでCEOのStanley Bootsさんが登場

7Brigesさんはなぜビールを製造しようと思ったのですか?

Stanley Bootsさん:そもそも、アグリカルチャーの起源はビールなのです。

人間はパンより先に、ビールを作ろうとしました。

この事実からもわかるように、ビールは古くから人間の栄養の元でした。

そんな栄養の根源であったビールは、同時に多くの人を魅了してきました。

もし我々がビールに携わることができたら、ビールは多くの人々を集め、人が人が呼びやがて大きな輪になると思ったのです。

 

 

7Bridgesさんの企業理念を教えてください

Stanley Bootsさん:“impact brewing”です。

この企業理念は”impact investment”という言葉にちなんでつけられました。

”impact investment”は経済的利益を追求すると同時に貧困や飢餓、環境汚染などの社会的問題に取り組むことです。

このように、ビールによって多くの人を巻き込み、社会問題の解決に努めようという思いからこの企業理念を用いています。

また我々だけて解決するのではなく、巻き込んだ人々にインパクトを与え、みんなで維持可能な社会を目指しいていくのが我々の企業理念です。

社会や環境にいいことをするためのビール造りを我々は理念にしています。

 

ビールの搾りかすを使ったピザ

  

具体的なに現在取り組まれている社会貢献活動はございますか?

Stanley Bootsさん:現在、取り組みのひとつに

”Form to Farm Farm to Form”

「ビールから農場へ、農場からビールへ」があります。

これは循環型ビジネスの基本形として、我々は取り組んでいます。

ビールの製造過程で出た搾りかすなどを農場や牧場に持っていき、肥料として使用してもらいます。

そこで育てられた豚を我々のタップルームで提供するピザにベーコン使用します。また、その搾りかすは、オーブンでローストされ、細かく挽かれて、ピザの生地の中にも入っています。

また” Zero Waste”活動にも取り組んでいます。

これは、環境に考慮して、我々7Bridgesからの廃棄物をゼロにしようという試みです。

また、ダナンのタップルームからでる揚げ物に使った油は石鹸として再利用できるように現在プロジェクトを進めているところです。

 

バーのテーブルには”F2F2F(Form to Farm Farm to Form)”の文字が

  

なぜビールを通して社会貢献なさろうと思ったのですか?

Stanley Bootsさん:ビールは、ビールはみんなを盛り上げたり、ハッピーにできます。

私は、ビールが好きでビジネスを始めました。

それに加えて、大きな情熱があります。

ビールの製造はパッション。

農業との関わり合いもパッション。

環境問題、社会問題への取り組みもパッション。

それら混ぜて新しいビジネスモデルを作りました。

仕方がないのさ。こんなにもパッションがあるなら。

私はビジネスを始めるときは、自分のパッションを優先させます。あるがままに。

 

 

今後の目標・展望を教えてくだい

Stanley Bootsさん:自分たちのビールをもっとベトナムで広めたいと思っています。

今ベトナムではビジネスを始める若者はたくさんいます。

我々はその若者たちに見せたいです。

企業はお金を生み出すのはもちろんだけど、慈善活動をすることも大事だということを。

今、世界の人口は増えてきているからこそ同じ方法ではなく、

もっと、持続可能な社会について考えないといけません。

昔のビジネススタイルはブランディングのみを気にしていましたが、今は人口が増えてきたからこそ、自分たちだけを考えてはいけないのです。

我々はインパクトを与え続けます。

”crazy company”と思われたですね。

環境問題に取り組んでいるにも上に、ビールも製造してると。

もちろん、ビールは美味しいものを追求し続けるけどね。

 

 

ー貴重なお時間をいただきました。インタビューありがとうございました!!

-ありがとうございました!

 

ハノイのスタッフのお二人

 

 

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Takamiya Takamasa

天下の慶應大学学生。みんなからは、なぜだか「悪魔のタピオカくん」と呼ばれている。現在、句読点を学ぶためにブログ更新中。

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